2018年7月27日〜8月12日

 

平野 泰子:呼びかけられる

本展は様々なクリエイション活動へのサポートの一環として、広く展覧会企画を公募し、厳正な審査により選出されたプランを展覧会として実施するコンペティション「Gallery PARC Art Competition」の採択プランによる展覧会です。
2014年から毎年開催し、本年で5回目となる「Gallery PARC Art Competition 2018」は、応募された66プランから平田剛志(美術批評)、勝冶真美(京都芸術センタープログラムディレクター)の2名の審査員を交えた厳正な審査を経て採択された、森岡真央「ママ、きいてちょうだい」、平野泰子「呼びかけられる」の展覧会を7月~8月にかけて連続プログラムにより開催いたします。

展覧会について

手と絵の具が一体となり、描いているときに、何かに呼びかけられる。
その「呼びかけ」に対し、遠くのことや、誰かに想いを馳せる「まなざし」を絵画に落とし込む。
自分の中で「主体ー客体」が入れ替わる。


「絵の具」や「図」や「まなざし」を対等に提示することで言語や思考からではない、「呼びかけ」に反応し、絵画空間で新たな視座を問う。

平野 泰子

ステートメント

目の前に広がる風景を描こうとした時、「描こう」とすることでどんどん現実から離れてゆく。
その描けないと言う出来事に喜びを感じ、不可能性を自覚することで、広がる感覚を得た。


私の絵を作り上げてゆくものは、だれか、何か。


私が出会った現実が私の中で現象となり私の手にある「外的なものである絵の具」が体と密接になり、新たな絵として立ち上げる。
それは時間や次元を飛び越えて、想いを馳せる行為となり、関わり合いを与えてくれる。


像を写すのではなく、関わりを表象化することが私にとって「描く」ことである。
それらを形にすることに尊さを感じて制作している。




作家略歴

平野 泰子|Hirano Yasuko

1985年 富山県生まれ
2007年 京都精華大学 芸術学部造形学科洋画専攻 卒業

個展

2013年 Twilight(masayoshi suzuki gallery/愛知)
隠れた形-影になる(a-room/京都)
2009年 Twilight(masayoshi suzuki gallery/愛知)

グループ展

2016年 下町芸術祭 ウィズ・ペインター(神戸市立地域人材支援センター/兵庫)
2015年 VOCA展 2015 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち(上野の森美術館/東京)
2014年 WHEN THE CONTRASTS FADE AWAY」(PINEBROOKLYN/大阪)
2013年 ARTIST FILE 05(masayoshi suzuki gallery)
2012年 ARTIST FILE 04(masayoshi suzuki gallery)
2011年 ARTIST FILE 03(masayoshi suzuki gallery)
贈り物(masayoshi suzuki gallery)
2010年 ARTIST FILE 02(masayoshi suzuki gallery)
2009年 ARTIST FILE 01(masayoshi suzuki gallery)

 

 

《component of..no.1》

《 Twilight 1807 》

2018年

1620×1303mm

キャンバスに膠, 石膏, 油彩

《component of..no.12》

《Distance》
2018年

365×256mm

紙に油彩

《 component of..no.5》

《Superposition-Sky》
2017年

410×317mm

紙に油彩

《component of..no.11》

《Vase》
2017年

910×727mm

キャンバスに膠、石膏、油彩

 

 

空白