2016年5月28日〜6月12日  

 

 

 

髙須 健市 : Jamais vu / タカスケンイチ : Deja vu

Gallery PARCでは、5月28日(土)から6月12日(日)まで、髙須健市による個展「 Jamais vu 」およびタカスケンイチによる個展「 Deja vu 」を開催いたします。

2004年に名古屋造形芸術大学を卒業、2016年に京都市立芸術大学 大学院美術研究科 絵画専攻を卒業した髙須健市(たかす・けんいち/1980年・静岡県生まれ)は、これまでにアーティストとしての多様な活動とともに、自らアートスペースを運営するなどの活動を続けています。

『物事の見方や考え方をほんの少し変えるだけ。』

髙須はジャンルや素材・技法を固定しない、様々なアプローチによる作品制作・発表を続けています。 たとえばゴミであったチラシを高級ブランドロゴのカタチに切り抜いて部屋中に貼っていったり、雑誌や絵本においてその対象であるはずのアイドルやキャラクターなどをことごとく塗りつぶしたり。あるいは近年では「宇宙」をテーマとして、シャーレに発光ダイオードとボタン電池を混ぜ入れ、これらを回転させて偶発する光の瞬きを生み出したり、人類が初の月面着陸に用いた靴底を再現した履物をつくり、特別に調合した月の砂の上を歩いたり。

これらシンプルでいてユニークなアプローチによる作品は、消費のためにつくりあげられたイメージの氾濫に加担する「私(私たち・消費者)」に向けられたチクっとした批評性や、フワッとしたファンタジーの領域にある宇宙の姿や仕組みを研究し、それらを手の届く(即物的な)素材や現象に置き換えて、目の前に出現させているものです。

本展は同一会場における展示を、過去作中心による「Jamais vu」と、新作中心による「Deja vu」として、作家の異なるアプローチによる作品を一堂に展示するものです。「Jamais vu」では広告パネルやポスターから、人物のみを塗りつぶした《Lost and Found》のシリーズなどを中心に、「Deja vu」は発光ダイオードの瞬きが美しい大型のインスタレーションにより構成されます。

この機会に、一人の作家の異なるアプローチ、あるいはそこに通底する『物事の見方や考え方をほんの少し変えるだけ』といった思考をお楽しみいただけるのではないでしょうか。


会場撮影:麥生田 兵吾

 

ステートメント

 物事の見方や考え方をほんの少し変えるだけ。

髙須 健市 / Takasu Kenichi




作家略歴

髙須 健市|takasu kenichi

2000年 名古屋造形芸術大学 造形芸術学部 デザイン学科視覚伝達デザイン 入学
2002年 名古屋造形芸術大学 造形芸術学部 美術学科総合造形 転科
2004年 名古屋造形芸術大学 造形芸術学部 美術学科総合造形 卒業
2004年 gallery アートフェチ 設立
2005年 STUDIO & GALLERY ZERO 設立
2009年 ART SPACE ZERO-ONE 設立
2012年 PROJECT ZERO 設立
2016年 京都市立芸術大学 大学院美術研究科 絵画専攻 卒業

個展

2015年 EUREKA (大阪 ART SPACE ZERO-ONE)
2013年 THE GOLD EXPERIENCE (大阪 ART SPACE ZERO-ONE)
Hello world! | (兵庫 あしやシューレ)
2011年 Q.E.D. (大阪 ART SPACE ZERO-ONE)
2010年 SURFACE (京都 neutron)
今美術 (大阪 ART SPACE ZERO-ONE)
SURFACE (愛知 galleryアートフェチ)
2009年 風が吹けば… (兵庫 STUDIO & GALLERY  ZERO)
2006年 夏展 (兵庫 STUDIO & GALLERY ZERO)
TRAVEL (東京 studio ZOU)
2005年 SURFACE 兵庫 STUDIO & GALLERY ZERO)
3rd STAGE (兵庫 STUDIO & GALLERY ZERO)
2004年 IMAGINE (愛知 galleryアートフェチ)
高須健市 巡回展(京都 Gallery Coco)
高須健市 巡回展(愛知 名古屋造形芸術大学内 Dギャラリー)  
高須健市 巡回展(東京 GALLERY eSIESTA)

グループ展

2015年 高尾小フェス(京都 南山城村)
2014年 モノグラム美術(京都 KUNST ARZT)
モノグラム美術(東京 space2*3)
2013年 高尾小フェス(京都 南山城村)
美術ペニス(京都 KUNST ARZT)
CRASH x BUILD(愛知 アートラボあいち)
2012年 京芸Transmit Program #3 「Metis -戦う美術-」(京都 京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA)
2011年 軽い 人たち(大阪 gallery wks.)
2010年 ボクラノミカタ(愛知 Galleria Finarte)
2008年 広島アートプロジェクト2008(広島 ボートパーク広島)
キワマリ荘に上陸せよ!(愛知 galleryアートフェチ)
2007年 国際展:「鏡」展(京都 京都市国際交流会館)
真夜中のSHOW TIME(愛知 galleryアートフェチ)
since2004 (愛知 galleryアートフェチ)
2006年 悪趣味るねさんす (東京 ヴァニラ画廊)
Fetish and Bookish (愛知 galleryアートフェチ)
4 (愛知 galleryアートフェチ)
2005年 P&E展 (大阪 ART COURT Gallery)
Price Control (愛知 galleryアートフェチ)
2004年 戸倉上山田びじゅつ学校 (長野 戸倉上山田中学校)
大人揚棄~次代の版画展~(愛知  ギャラリーBE&be) (兵庫 CAP HOUSE) (北海道 PRAHA Project)
TANABATA.org ART project 2004「再生」展 (宮城 仙台市内 メディアテーク他)
galleryアートフェチOPENING EXHIBITION「A⇔F」 (愛知 galleryアートフェチ)
2002年 1 TRANSIT2003 -From There Here in Japan-(愛知 名古屋造形芸術大学内WHITE HOLL)
TRANSIT2003 -From There Here in Dutch- (オランダ フローニンゲン)
2002年 TRANSIT2002国際交流展 (愛知 名古屋市民ギャラリー矢田)
ギャラリー引き出し企画展 (愛知 キワマリ荘内ギャラリー引き出し)
2001年 TRANSIT2001 (ドイツ デュッセルドルフ)
TRANSIT2001 (愛知 名古屋港ガーデン埠頭20号倉庫)
 
作品画像

《 SURFACE 》 2010 ゴミ
撮影:表恒匡
©TAKASU KENICHI

作品画像

《 Lost and Found (Poster) 》 2007 マーカー , ポスター
©TAKASU KENICHI

作品画像

《 Do you remember? 》 2004 ミクストメディア
©TAKASU KENICHI

 

 

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