2014年9月18日〜9月28日

  

 

KYOTO EXPERIMENT 2014

 

contact Gonzo:《黒い家》の壁

 

 

  ギャラリー・パルクでは、9月18日[木]~28日[日]まで、9月27日より開催されるKYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2014の関連イベントとして、contact Gonzo(コンタクトゴンゾ) による展覧会を開催いたします。
 「 KYOTO EXPERIMENT」は2010年秋に誕生した、京都初の国際舞台芸術フェスティバルであり、京都国際舞台芸術祭実行委員会(京都市、京都芸術センター、公益財団法人京都市芸術文化協会、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター、公益財団法人 京都市音楽芸術文化振興財団)の主催により 本年で5回目の開催を迎えるものです。PARCでは2010年より過去4回を通じて協力展として関連展覧会を開催しています。
 contact Gonzoは、肉体の衝突を起点とする独自の牧歌的崇高論を構築し、即興的なパフォーマンス作品や、映像、写真作品を発表するアーティスト集団であり、近年ではニューヨーク近代美術館(MOMA)でのパフォーマンス公演や、写真家・ホンマタカシと共同制作した舞台作品『熊を殺すと雨が降る』(AI HALL/2013)を発表するなど、国内外で活動の幅を広げています。
 本展では、2014年4月に「六本木アートナイト」で発表した展示作品《黒い家》から発展した新作をご覧いただくもので、空間には、「《黒い家》の壁」が出現します。そして、その壁の向こうからは、「Gonzo的身体論」と名付けられるような奇妙な声や音が聞こえてきます。それらは、10月15日に西京極スタジアムで予定される彼らのパフォーマンス『xapaxnannan(ザパックス・ナンナン):私たちの未来のスポーツ』に関するリサーチやクリエーションの過程の中で生まれたものであり、スタジアムでの公演に際したイントロダクションとしても機能します。
 鑑賞者は、身体表現のジャンルを超え、新基軸を開こうとするcontact Gonzoの次なる思考や行為、企みの一端を、その声や音、空間を隔てる巨大な《壁》から感じ取ることができるのではないでしょうか。

企画趣旨

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2014の関連イベントとして、公式プログラム参加アーティストでもある、contact Gonzo(コンタクトゴンゾ)による展覧会を行います。contact Gonzoは、人と人が殴りあい、肉体を衝突させあうスリリングなパフォーマンスで人々を魅了し、舞台芸術だけでなく現代美術の領域からも注目を浴び続けています。本展では、2014年4月に発表した《黒い家》からさらに展開した新作を展示します。今回、彼らはKYOTO EXPERIMENT公式プログラムとして、西京極スタジアムを会場に、スポーツと芸術の狭間で、動きそのものが人を魅了する仕組みや見せ物としてのスペクタクルについて思考する新作パフォーマンスを行います。ギャラリー内に出現させる黒い壁から聞こえてくるのは、スタジアムで発表する新作に向けたリサーチやクリエーションをもとに生成されていく、Gonzo的身体論とも名付けられるような奇妙な音。新作に向け体と頭で思考し続ける彼らの記録を抽出、翻訳する本展を、スタジアムを訪れる前にぜひ体感してください。

 

KYOTO EXPERIMENT 2014プレスリリースより引用
KYOTO EXPERIMENT 2014

公式プログラム概要

会場はまさかの巨大スタジアム!
パフォーミングアーツと、スポーツの狭間で繰り広げられる〈スペクタクル=見せ物〉


公式プログラム:『xapaxnannan(ザパックス・ナンナン):私たちの未来のスポーツ』
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日時: 2014年10月15日(水)19:00‒※雨天決行、荒天の場合は中止
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会場:西京極スタジアム(西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)上演時間:60分
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チケット料金:[自由席]
一般=前売 ¥2,500・当日 ¥3,000
ユース・学生=前売 ¥2,000・当日 ¥2,500
シニア=前売 ¥2,000・当日 ¥2,500
高校生以下=前売 ¥1,000・当日 ¥1,000
ペア=前売 ¥4,000(前売のみ)※ユースは25歳以下、シニアは65歳以上
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チケット取扱:KYOTO EXPERIMENTチケットセンター
(京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 京都芸術センター2F)
*11:00‒20:00 、9/21までは日曜休
オンライン| www.kyoto-ex.jp [セブン-イレブン引取、要事前登録(無料)]
電話予約|075-213-0820[セブン-イレブン引取] ※他プレイガイドあり

作家略歴

contact Gonzo (コンタクトゴンゾ)

2006年に塚原悠也と垣尾優により結成。肉体の衝突を起点とする独自の牧歌的崇高論を構築し、即興的なパフォーマンス作品や、映像、写真作品を制作。contact Gonzoとは、集団の名称であると同時に彼らの追究する方法論の名称でもある。現在、事務所を自分たちで作りながら、様々な果物を時速100キロで身体に打ち込む実験や山中の斜面を滑り降りる「山サーフィン」を開発中。メンバーは個々においてもそれぞれの分野で作品を発表、もしくは料理や読書等をしている。セゾン文化財団助成対象アーティスト。トヨタ コレオグラフィー アワード 2014ファイナリスト(塚原悠也として)。

http://contactgonzo.blogspot.jp

【グループ名の由来】
「gonzo」という単語は、1970年代に展開された「ゴンゾ・ジャーナリズム」というムーブメントから借りています。そもそもの発案者はハンター・トンプソン(ジャーナリスト・作家とされているんですが、「めちゃくちゃな」というスラングから来ているらしいこの単語を援用した手法は、従来の「客観的」だとされていたジャーナリズムとは正反対の「主観的」な判断で取材が進んでいき、対象すらもあやふやになるという、ジャーナリズムの「領域」を内側から喜々として破壊するようなものに僕には見えました。
さらに「gonzo」の手法は写真やポルノにも応用されていき、リテラシーが高いとされる様々な表現手法が「gonzo」によって引きずり降ろされたんです。特に「ゴンゾ・ポルノグラフィー」と呼ばれるものでは、従来は作品に必須とされていた「物語」に性器のアップの映像が取って代わり、カメラは男優の手持ちへと変化した。すると、これまで何かを語る際に疎外されてきていたような出来事も、すべて含んで語る事が可能になったわけなんです。こうした映像感覚も含めて、このムーブメントには大きな影響を受けています。
「殴り合う果ての関係性 contact Gonzo 塚原悠也インタビュー」

CINRA.NET 2010年9月10日)より抜粋

近年の主な活動

2014年 レジデンス&パフォーマンス|「Dance Moves Cities」プロジェクト(リガ・ラトビア)
パフォーマンス|トヨタコレオグラフィーアワード2014“ ネクステージ”
パフォーマンス|Tokyo Experimental Performance Archive
展示『黒い家』|六本木アートナイト2014
個展「様々な困難を伴う作業の痕跡と音」|ギャラリーαM(東京)
パフォーマンス|アジア コンテンポラリーダンス・フェスティバル #3
※スカイチャーチ(音楽バンド)、西光祐輔(写真家)とのコラボレーション
2013年 パフォーマンス「熊を殺すと雨が降る」|AI HALL(兵庫)
※写真家ホンマタカシとの共同制作
展示・パフォーマンス|奥入瀬芸術祭
※志賀理江子、梅田哲也とのコラボレーション
パフォーマンス|レイキャビク・ダンス・フェスティバル
展示・パフォーマンス「hey you, ask the animals.
テリトリー、気配、そして動作についての考察」|山口情報芸術センター(YCAM)
※YCAM10周年記念事業にて森に2週間滞在
パフォーマンス|ニューヨーク近代美術館
2012年 音響作品「abstract life」|AI HALL
パフォーマンス|パノラマフェスティバル(リオデジャネイロ)
パフォーマンス|TweeTakt Festiva(ユトレヒト)
2011年 パフォーマンス|HAU Hebbel am Uffer Dance
Festival "Leaving the contort zone"(ベルリン)
パフォーマンス|Spring Dance Festiva(ユトレヒト)
展示|国立国際美術館「風穴 もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから」
2010年 パフォーマンス|シドニービエンナーレ
パフォーマンス|インドネシア・ダンスフェスティバル(ジャカルタ)
パフォーマンス|あいちトリエンナーレ2010
 
作品画像

「hey you, ask the animals.テリトリー、気配、そして動作についての考察」
山口情報芸術センター(YCAM)

作品画像

「hey you, ask the animals.テリトリー、気配、そして動作についての考察」
山口情報芸術センター(YCAM)

作品画像

「hey you, ask the animals.テリトリー、気配、そして動作についての考察」
山口情報芸術センター(YCAM)

 

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