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Exhibition info

Gallery PARC Art Competition 2019 #01_4F

キャンプができたらいいな。 / I wish I could camp.
坂口佳奈・二木詩織

2019.7.5. ~ 7.21.

Exhibition View

7 images

Statement

時間と距離についての記録
これらは、私たちが東京から京都までを移動した道のりの記録である


いくつかのルールを設定し、東京から京都までの距離(その距離を経ることで何が起こるのか)を考察した。


1.東京から京都を様々な方法を使って移動する
2.毎日、どんな1日だったのか記録をするため『、道中記』を書く
3.定点観測のように、なるべく休憩地点ではソフトクリームを食べる
4.個人的な視点を含め、目に飛び込んだ景色、または物体を撮影する
日常と非日常の反復を、記憶として留めることで、再びその旅路を往復することができる

坂口佳奈・二木詩織

Q&A

-本公募に応募した理由について

坂口と二木、2人で展示を企画したいと考えていたことがきっかけでした。そのとき、たまたま友人にgallery parcさんのコンペ情報を教えてもらいました。東京から京都までの道中記を作品にしてみたらどうかという話が持ち上がり、今回の公募の応募につながりました。

 

-今回の展覧会について簡単に説明ください

私たちの住んでいる土地から京都に到着するまでの距離や道中を記録にとり、旅、距離、時間を共有のコンセプトとして作品を発表します。

 

-今回の展覧会(作品)について、目論見・挑戦・希望など自身にとってのポイントを教えてください

メディアの違う2人ですので初めての挑戦ばかりです。旅をコンセプトにすることも初なので作品にどのように反映され、思考が変化するのか楽しみです。想像することはできても、実際には多くのハプニングがあると思うので、それを楽しめたらと考えています。
時間というコンセプトは2人の共通する問題でした。二木による「時間を行き来する映像とパフォーマンス」と坂口の描く「描くという手法によって時間を可視化する絵画」の作品が、今回の展示によって、お互いに刺激を受けながら新しい形で発表できたらと思います。

 

-現在のメディア(素材や技法、表現方法など)はどのような理由で選択したものか

もともと絵を描くのが好きで、油絵を選択しました。大学に入り、少しの間だけインスタレーションをしていた時期もあったのですが、自分が楽しみながら作品を作れる方法は描くことだと自覚してからは油絵や水彩で作品を作っています。

 

-現在までの作品に通底する問題意識や興味など

A.最近は生活と記憶をテーマに描くことで、それらの関係を結び合わせられないかと考えています。
これまでは色や形、ものの存在について興味が高かったのですが、今はもっと身近な経験を元に、見過ごしている経験や景色を描いてみたいです。

 

-今後の活動の中で目指したい、取り組みたいポイントなど

大学を卒業した今、積極的に作品を発表していきたいと考えています。
自分の思考を深めるためにもインプットアウトプットは継続していくことが今の目標です。
絵を描くことも大事なのですが、楽しむことやアイディアを大事にしていくことが活力だと思っているので、いろいろなことに興味を持てるよう常にアンテナを張っていこうと思っています。
また、現在地方の小中、養護学校を中心にワークショップ活動も行っており、そちらも作品制作と共に継続していきたいです。ワークショップ活動は大学在学時の仲間と共に行っていて、土地や風土をテーマにしたワークショップなどを企画しています。その土地だから見つかるアートを、ワークショップを通して自分たちも参加者と一緒に探していけたらと考えています。

 

-作品をつくることはどういうことか

特に特別なことはなく、例えば毎日誰かと話をしたり、本を読んだりすることと同じだと思っています。

 

-作品を見せることはどういうことか

作品を見せることで自分の世界がプラスにもマイナスにも広がると思います。同時に作品を見た人も、自分と同じように世界がプラス、マイナスどちらにも広がって、考えたり、対話するきっかけが生まれればいいなと思っています。

About

 本展は広く展覧会企画を公募し、厳正な審査により選出されたプランを展覧会として実施する、コンペティション「Gallery PARC Art Competition 2019」の採択プランによる展覧会です。2014年から毎年開催により6回目を迎える本年は、応募総数64プランから、平田剛志(美術批評)、勝冶真美(京都芸術センタープログラムディレクター)の2名の審査員を交えた厳正な審査により、採択された3つの展覧会を前期・後期に渡って開催いたします。

 

 3フロアに渡る展示室を持つPARCの空間を活かした展開として、本年は前期となる7月5日から7月21日までの[#01]では、2階展示室で加藤舞衣による個展「部屋と外」を、4階展示室で坂口佳奈・二木詩織による展覧会「キャンプができたらいいな。」を同時開催することで、2つの個展を構成します。また、後期となる7月26日から8月11日までの[#02]では、パルクの全フロアを会場に、洪亜沙による個展「アンバー・ランド」を開催いたします。

 

本展「キャンプができたらいいな。」は、坂口佳奈(さかぐち・かな)・二木詩織(ふたつぎ・しおり)によるもので、武蔵野美術大学美術専攻油絵コースを修了した二人は、「旅・距離・時間をコンセプト」にしたインスタレーションを展開させています。
二人の住む東京から約450キロ離れた京都まで、新幹線で2時間、車で5~6時間、歩くと100時間以上の距離を、いろいろな方法で何度も旅をして、その道中で撮影した写真、収集したものや制作したものを、旅の合間に書き留めた『道中記』とともに、ギャラリーの4階から配置・構成しています。また、それは旅の道中のものばかりではなく、旅から帰った日常のエピソードに端を発したものや、旅の体験を下敷きに制作した絵画や映像なども含まれています。
本展には「キャンプができたらいいな。」と思って出発した旅に紐づく記憶と記録が、ゆるやかな繋がりをもって並べられ、それは「どこからどこまでが旅」なのか分からないことと似ています。そうして並べらたものやエピソードを想像すること、思い出すことで繋ぐことは、時間や距離を異にした、新たな旅ともなるのではないでしょうか。

 

 

展覧会について:坂口佳奈・二木詩織

【 プラン採択、実施にあたってのコメント 】

Gallery PARC Competition2019に選んでいただき、ありがとうございます。京都へ訪れるまでに起きる出来事がいつ、どうして作品となっていくのか制作することで考えることができればと思います。予想外なことが起こっても楽しみながら進めていきたいです。(坂口)

 

時間や距離のついての作品を作ってみたいと思っているので、自分が住んでいる土地から約450キロも離れた京都で展示する機会を与えていただいてうれしいです。新幹線で 2 時間、車で5~6時間、歩くと100時間以上の距離です。いろんな手段で移動して作品を作りたいと思います。(二木)